• vol.1
  • vol.2
  • vol.3
  • vol.4
  • vol.5
  • vol.6
  • vol.7
  • vol.8
  • vol.9
  • vol.10
  • vol.11
  • vol.12

軽井沢通信 vol.9 特集:廃線ハイキング 〜遊歩道「アプトの道」をたどる〜

廃線ハイキング 〜遊歩道「アプトの道」をたどる〜

峠路探訪「アプトの道」

国道18号碓氷バイパスを東へ向かい、峠からつづら折りの道を下ることおよそ20分。軽井沢はかなり雲行きが怪しかったが、峠を下ると、なんと晴天! 

あちこちで梅がほころび、峠越えとともに季節も越えてしまった、群馬県安中市松井田町。峠路の自然と歴史をたどる「アプトの道」とその周辺の廃線ハイキングを紹介します。

かつての信越本線「横川〜軽井沢」間が平成9年9月30日をもって廃止となってから、その路線の一部が遊歩道「アプトの道」として整備されています。

その起点となるのが「横川駅」隣にある「碓氷峠鉄道文化むら」。芸術的なレンガ造りアーチ橋で名高い、碓氷峠の「めがね橋」をモチーフにしたメインゲートが目を引く「碓氷峠鉄道文化むら」は、峠と鉄道の歴史を「見て、触れて、体験できる」をテーマに、平成11年(1999年)4月18日にオープン。廃線を歩く前に立ち寄るとさらに気分も高まるでしょう。

碓氷峠鉄道文化むら■碓氷峠鉄道文化むら
鉄道車両屋外展示場。多くの歴史的名車両に出会える。

峠の道探訪「アプトの道」

遊歩道「アプトの道周辺一日コース」午前9時出発!
起点の「碓氷峠鉄道文化むら」をスタートして間もなく、かつて往来を繰り返していたまっすぐな路線が目に飛び込みます。上り路線はいま歩いている遊歩道、下り路線は「碓氷峠鉄道文化むら」〜「天然温泉峠の湯」を結ぶ片道2.6キロ間にトロッコ列車を運行させ、峠路に再び汽笛を響かせています。

廃線という物悲しさを感じながらも、こうして形を変え、たくさんの人々に親しまれていることに、少し救われる気がします。線路の頭上には上信越自動車道の巨大な橋梁。新旧の道がリアルに交差する風景が、その歴史と時代の流れを物語ります。
と、そのとき、トロッコ列車「シェルパくん」が汽笛を鳴らして登場! 乗客に手を振ると、ちびっ子や大人たちが手を振り返してくれました。

1.6キロ(徒歩約12分)地点で見えてきたのが、赤レンガの建物「旧丸山変電所」。碓氷峠を行き来する列車に電力を供給するため、明治44年に建てられた機械室棟と蓄電池棟は国の重要文化財。トロッコ電車の停車駅です。

そこからさらに1キロ進むと「天然温泉峠の湯」に到着。和風露天風呂と洋風露天風呂を備え、湯につかりながら裏妙義の景観や碓氷峠の風情を堪能できます。
帰り道に立ち寄る楽しみを残し、ひとまず通過。アプトの道をさらに進みます。
「1号・2号トンネル」を越えた左手に「碓氷湖」が広がります。湖の散策は1周(1.2キロ)約25分ほど。春のうららかな風を受け、気分も爽快です。紅葉の季節もまたきれいでしょうね。

旧丸山変電所■旧丸山変電所
国の重要文化財
トロッコ列車・シェルパくん■トロッコ列車・シェルパくん
「碓氷峠鉄道文化むら駅」から乗車。 乗車定員は110名。
先頭車両はオープンデッキで眺めも最高。
碓氷湖■碓氷湖
川面に四季折々の大自然を映す。

「碓氷湖」から1キロ先の「めがね橋」が、ハイキングのハイライト。
ゆるい上り坂の「第3、第4トンネル」をそれぞれ通過し、トンネル内の暗くひんやりとした空気に身を包まれて、ちょっと身震いし…。
そのトンネルを抜けたとき、サルを発見! 木の上にサルがちょこんと座り、その後ろからちびザルが1匹、2匹、違う場所でもサルがガサゴソ現れ、その後ろからまた1匹、2匹、サルが走る走る。ちょっとしたサル山の風景を楽しみました。もちろん餌をやることは厳禁です!

天然温泉「峠の湯」■天然温泉「峠の湯」
めがね橋を模したアーチがお出迎え碓氷第3橋梁■碓氷第3橋梁
通称「めがね橋」。アプト式の歴史を物語る。

さあ、「第5トンネル」を抜けると、「碓氷第3橋梁」(通称:めがね橋)に到着。遊歩道の折り返しポイントです。めがね橋は高い芸術性で多くの人を魅了するレンガ造りの4連アーチ式鉄道橋。長さ91m、高さ31m、使われたレンガは200万個にも及ぶといいます。下から見上げると圧巻ですよ。

帰路は、めがね橋で折り返し、さっき通過した「天然温泉峠の湯」に立ち寄りました。ハイキングの疲れをのんびりと癒やし、峠路の歴史に思いをはせながら、至福の温泉タイム。温泉の後はのんびりとお昼をいただきました。

「アプトの道」は片道約1時間半。見どころも多く、誰でも気軽に歩けるコースです。トロッコ列車と遊歩道を組み合わせた探訪プランもおすすめです。さわやかな春風を受け、峠路の自然と歴史をたどってみませんか。

(文・宮沢三和)

【碓氷峠鉄道文化むら】
群馬県安中市松井田町横川407-16 TEL.027-380-4163(代)
http://www.usuitouge.com/bunkamura/

 

軽井沢 教会めぐり 〜「神聖」と「美」の共演〜

旧軽井沢礼拝堂(軽井沢ショー記念礼拝堂)■旧軽井沢礼拝堂(軽井沢ショー記念礼拝堂)

日本有数のリゾート地として名高い軽井沢。宣教師によって避暑地として見いだされ、古くから西洋文化が溶け込んできたこの町は、リゾートウェディングの地としても県内外のカップルから注目されています。

季節ごとに表情を変え、人々を魅了してやまない優雅さに満ちた軽井沢の教会。ふたりの門出をひときわ美しく祝ってくれることでしょう。

旧軽井沢礼拝堂

旧軽通りを通り抜けた静かな森の中に佇む「旧軽井沢礼拝堂」。1895(明治28)年に軽井沢最初の教会建造物として建立され、1922(大正11)年までに増改築を行い、その後修復を重ねながら現在に至っています。

■軽井沢ショーハウス記念館■軽井沢ショーハウス記念館

“軽井沢の父”と讃えられるA.C.ショー宣教師が属した英国国教会の伝統を受け継いだこの礼拝堂は、日本聖公会の指導のもとに建てられ、聖公会に正式に委託された現職の司祭が専任で英国国教会スタイルの挙式を執り行っています。

軽井沢の森の静けさに包まれ、厳粛に佇む白亜のチャペル。西洋のゴシック様式の教会建築に見られるアーチ型のコウモリ天井が特徴的で、祭壇正面には二枚のステンドグラスが配されています。

礼拝堂の見学はいつでも可能。軽井沢を訪れる人々の心の憩いの場となり、壮麗で美しいステンドグラスが幸福と温かさを与えてくれます。
旧軽銀座から少し足を延ばすだけで、軽井沢の歴史を物語る、古き美しい神聖な場所に出会えますよ。

石の教会■石の教会

石の教会 内村鑑三記念堂

石壁に茂るみずみずしい緑、ガラス越しの蒼穹、天井のアーチから差し込む陽の光、温かみのある木の椅子。天地創造の五大要素「石・光・水・緑・木」によって創り上げられたというその美しさに、訪れた人々はため息をこぼさずにはいられません。

軽井沢ホテルブレストンコートに隣接する「石の教会 内村鑑三記念堂」。明治・大正期のキリスト教指導者・内村鑑三の顕彰を目的として建てられた教会で、地上が礼拝堂、地下が内村鑑三記念堂となっています。

石とガラスの異なるアーチが重なり合う独特のフォルムは、アメリカ人建築家ケンドリック・ケロッグの手によるもの。この地を訪れ、自然と対話しながら創り上げたこの教会。石は男性、ガラスは女性を象徴しているそうです。

神秘的でありながら、慈しみにもあふれた、世界でも希少な誓いの空間。祭壇も十字架もない、軽井沢を愛した内村鑑三の「無教会思想」を礎とし、「祈りたい人が自由に集う場所が教会であり、自然の中にこそ祈りの場は存在する」という教えのもと、形式にとらわれず、誓いを立てたいふたりを迎え入れてくれるのです。

その美しさは、軽井沢の数ある教会の中でも、圧倒的な存在感を放ちます。

文/宮沢三和

【軽井沢ショー記念礼拝堂】
長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢57-1 TEL.0267-42-4740
http://www.nskk.org/chubu/church/16shaw.html
【石の教会 内村鑑三記念堂】
長野県軽井沢町星野 TEL.0267-45-2288
http://www.stonechurch.jp/

ワインの里 東御市 〜新しいワインの名産地に〜

軽井沢から浅間サンラインを西に30分ほど走ると長野県東御市です。上田市と小諸市に挟まれたところに位置する東御市は、浅間山麓に広がる南斜面のなだらかな丘陵地での果樹栽培が盛んです。特に「巨峰」はクルミと並んで当地の名産品になっています。
日照時間が長く、昼夜の温度差もあり、水よけがよく地中のミネラルが豊富なこの地域は、最近ではワインの産地として注目を集めています。これまでワイン用ブドウの産地は甲府盆地が有名でしたが、温暖化の影響か、最適な産地が北上したといわれています。

東御市は2010年にいわゆる「ワイン特区」の認可を受けました。酒税法によって酒類の製造免許を受けるには年間6キロリットル以上を製造しなくてはいけませんでしたが、特区として認められたことにより、ワインであれば年間2キロリットルに条件が緩和されたのです。

先日、この特区を利用して作られた小さなワイナリーを訪ねてみました。浅間サンラインを上信越道・東部湯の丸IC付近で右折して、緩やかな斜面を5分ほど上ると二つの建物が見えてきます。ひとつは「カフェ・リュードヴァン」、もうひとつは「はすみふぁーむ ワイナリーショップ」です。どちらも近隣の畑で取れたブドウを使ってワインを醸造しているワイナリーの直販ショップです(原則、土日祝など休日のみの営業)。

オーナーはともに、2005年頃からこの地に移り住んでワイン作りを始めました。ワイン用のブドウを育てる畑は、それまで後継者不足などで担い手を失い、荒廃して雑木林のようになっていた農地。そこを開墾してブドウの木を植え、特区制度の助けもあり、ワインを製造するまでになったのです。

近隣には、エッセイスト・玉村豊男さんの経営する「ヴィラデスト・ワイナリー」やマンズワイン「小諸ワイナリー」などもあり、ワインが好きな方には垂涎の場所ではないでしょうか。地元の美味しいワインを飲んで楽しく食事をする。そんな文化が東御市から生まれようとしています。

Cafe Rue de Vin(カフェ・リュードヴァン) ■Cafe Rue de Vin(カフェ・リュードヴァン)
大きな地図で見る
住所:長野県東御市祢津405
営業日:土曜・日曜のみ営業
営業時間:10:00〜17:00
電話番号:0268-71-5973
URL:http://www.ruedevin.jp/
e-mail:info@ruedevin.jp
はすみふぁーむ ワイナリーショップ ■はすみふぁーむ ワイナリーショップ
大きな地図で見る
住所:長野県東御市祢津413
営業日:土・日・祝のみ営業
営業時間:11:30〜16:00頃まで
電話番号:0268-64-5550
URL:http://hasumifarm.com/
e-mail:info@hasumifarm.com

軽井沢の食材 〜ふきのとう〜

ふきのとう■ふきのとう

ふきみそ■ふきみそ

「春は苦いものを摂れ」と言われます。春に山菜の新芽などを食べることで、夏に備えて体調を整える、昔からの食習慣ですね。
春の山菜の代表格、ふきのとうもその独特のほろ苦さが特長です。軽井沢周辺では、まだスーパーや農産物直売所の店頭に並んでいますから探してみてください。
さて、今回は定番メニューともいえる「ふき味噌」を作りましょう。ご飯に乗せて食べると美味しいですよ。

材料 作り方

春のイベントカレンダー

5/20(日) 【軽井沢ハーフマラソン2012】
http://www.shinmai.co.jp/karuizawa-hm/index.html
5/26(土)〜5/27(日) 【軽井沢ミーティング2012】 於・軽井沢プリンスホテル&プリンススキー場駐車場
http://www.karuizawa-meeting.com/