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軽井沢通信 vol.8 特集:軽井沢、秋・冬の愉しみ

幻の米、五郎兵衛米 〜先人の力と自然の恵み〜

新米がおいしい季節ですね。お米といえば新潟県というイメージがありますが、軽井沢のすぐ近くの佐久市もおいしいお米が取れる場所として知られています。なかでも佐久市浅科地区で作られる「五郎兵衛米」は“幻の米”ともいわれるほど希少でおいしいお米です。

現在の群馬県南牧村を本拠とする武士・市川五郎兵衛真親は江戸時代の初期、浅科地区の気候と土に注目し、私財を投じて草原だった場所を開墾します。蓼科山系を水源とする水を、当時としては高い技術を使って引きこみ(五郎兵衛用水)、新田開発を行いました。そこは五郎兵衛新田と呼ばれ、そこで採れたお米が「五郎兵衛米」と呼ばれています。

JA佐久浅間しらかば東部営農センターの今井由春さんによると「五郎兵衛米は品種はコシヒカリですが、他の産地に比べて香りがよく、冷めてもおいしいのが特長です」とのこと。

その美味しさの秘密は3つ。まずは作付けされる土壌が強粘土質であるということ。通常のトラクターではなくキャタピラの農機を使う農家もあるそうです。粘土質だから水や肥料のもちがよく、養分が稲にしっかりと行き届くのです。また、同じ理由で農薬も少なくてすみます。

2つ目は水。「蓼科山の針葉樹林から流れてくる水には、肥料として使われるケイ酸カルシウムが含まれているそうです。栄養分が多く、それを稲によく行き渡らせる水といえます」と今井さん。そして最後は気候です。標高700mの佐久市浅科地区は、晴天率が高く、昼夜の温度差が大きいので、作物がよく育つといわれています。

田園
天日で乾燥させる「はぜ掛け米」
米

五郎兵衛米が“幻の米”といわれるのは、そのおいしさに加えて生産量が少ないことにもあります。昨年、JA佐久浅間に集まった五郎兵衛米は約1600俵。JA佐久浅間管内全体のお米の約1%しかありません。それもそのはず、JAで「五郎兵衛米」として認定されるには、場所や農法などの条件があり、わずか250haしか耕作面積がないのです。

人気の高い“はぜ掛け米”はさらにその3分の1です。お米は刈り取った状態から水分を下げて出荷されます。通常その工程は機械を使って行いますが、はぜ掛け米は写真のように天日で2週間~3週間乾燥させるのです。ゆっくりと乾燥させるため、お米本来の風味や旨味を逃さないといわれています。

お話を伺っている間に、五郎兵衛米が炊き上がりました。試食させていただくと確かに香りが高く、水分も程よくて食べ応えがあります。冷めた状態でも食べてみてください、といわれて持ち帰った冷ご飯も柔らかくておいしかったです。一緒に持ち帰った他の品種のご飯と食べ比べてみましたが、水分のもちがよく、おいしさの持続性が高いのがわかります。

倉庫 炊飯器にて炊く 炊きたて

「今年はお盆を過ぎたころに涼しくなったため、おいしいお米ができていると思います」と今井さん。“幻の米”五郎兵衛米の出荷は今が最盛期。軽井沢ではJA佐久浅間 軽井沢直売所でも取り扱っています(宅配などの対応はお問い合わせください)。

最後に今井さんにお米をおいしく食べる方法を聞いてみました。「品種、味については人それぞれの好みがあるのでなんともいえません。ただ、ご飯を炊く直前に精米して食べるのが、お米の味が一番引き立つ食べ方だと思います」とのことです。今は一番おいしい新米の季節です。ぜひ信州のおいしいお米を味わってみてください。

こしひかり パッケージ

(文・井上俊彦)

【JA佐久浅間 軽井沢直売所】
JA軽井沢支所(軽井沢町大字長倉2965)西側 TEL 0267-45-5086 http://www.ja-sakuasama.iijan.or.jp/
開設期間:4月下旬~12月中旬 営業時間:9:30~16:30 定休日:水曜日

秋・冬のイベント情報

避暑地として有名な軽井沢ですが、秋、冬も魅力がいっぱいです。早足で駆け抜けていく秋には紅葉と青空、おいしい農作物が楽しめ、美術や文学に親しむのにぴったりです。そしてまもなくやってくる冬には、さまざまイベントが町全体を華やかにして、訪れる人を楽しませてくれます。

芸術の秋を楽しむには美術館を訪れてみてはいかがでしょうか。軽井沢にはたくさんの美術館があり、秋には展覧会も数多く開催されています。例えば、軽井沢タリアセンのペイネ美術館では、開館25周年を記念して「愛と平和の恋人たち展」を開催。今回は初の試みとして、旧朝吹山荘「睡鳩荘」で今までとは違った展示スペースでペイネ作品を展示します。

そして冬。軽井沢の冬のイベントで一番大きなものは「軽井沢・冬ものがたり」です。有志が行った小さな飾りつけから始まったこのイベントは、年々イルミネーションが増えていき、町全体に広がっていったのです。17年目の今年は、12月3日から12月25日まで、White Christmas in 軽井沢と題して、中軽井沢駅や矢ケ崎公園などがイルミネーションで彩られ、町全体がクリスマスムードになります。

星野エリアではこの冬、「Gift~至福に満ちた時間」をテーマにイルミネーションや催し物が予定されています。ホテルブレストンコートと隣接する軽井沢高原教会では「星降る森のクリスマス」と題して、6mの巨大クリスマスツリーを中心に、約2万球のイルミネーションと2,000個のキャンドル・ランタンで中庭が彩られます。ハルニレテラスでは、大小の光り輝くクリスマスツリーが立ち並ぶ「光の街並」が見どころ。童心に帰らせてくれるメリーゴーランドも設置されます。

軽井沢の秋冬はイベントが目白押しで、今年も私たちを楽しませてくれそうです。



【ペイネ美術館開館25周年記念「愛と平和の恋人たち展」part2】
軽井沢タリアセン/2011年11月28日まで
入館料:大人[高校生以上]:900円 小人[小学生以上]:500円
http://www.karuizawataliesin.com/

【軽井沢・冬ものがたり2012 White Christmas in 軽井沢】
2011年12月3日~12月25日(軽井沢町内各地)
オープニングセレモニー 12月3日16:00~ 矢ケ崎公園
詳細はWebサイトで11月上旬に公開
http://www.karuizawamonogatari.jp/

【「Gift~至福に満ちた時間」】
■軽井沢高原教会
キャンドルイルミネーション 2011年11月23日~12月25日
11月23日17:00~ オープニング点灯セレモニー
■ハルニレテラス
「光の街並」2011年11月26日~12月25日
詳細は星野エリアまたはホテルブレストンコートのWebサイトで

※各イベントともに会期、時間が変更される場合があります。主催者にご確認の上、お出かけください。

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軽井沢、冬のスポーツ

スカップ軽井沢

スカップ軽井沢

風越公園アイスアリーナ

風越公園アイスアリーナ

軽井沢の冬は厳しい寒さです。でも、健康のために冬でも体は動かしたいものですよね。楽しみながら体を動かすのならスポーツ。そして軽井沢の冬のスポーツといえば、スケートです。

長野県は北海道と並んでスケートが盛んな土地柄です。中でも軽井沢はスピードスケートの世界大会が開かれたこともあるほどの場所。残念ながら、軽井沢のスケートのメッカというべき存在の軽井沢スケートセンターは2009年に閉鎖されましたが、スケートを楽しめる施設はいくつもあります。

塩沢地区にある軽井沢風越公園アイスアリーナは通年利用できる屋内スケートリンク。フィギュアスケートやアイスホッケーが楽しめる60m×30mのリンクがあります。1998年の長野オリンピックではカーリング競技会場として使用されました。

そのアイスアリーナのそばにある軽井沢風越公園スケート場は軽井沢町内で唯一の屋外スケートリンク(1周400m)です。現在は改修工事中ですが、11月中旬にオープンする予定。フットサル場やローラースケート場も併設されています。

そして、冬のスポーツとして人気急上昇中なのがカーリング。2010年のバンクーバーオリンピックでも女子カーリングチームの奮闘は記憶に新しいのではないでしょうか。

軽井沢はカーリングも盛んで、全国レベルのチームを輩出しています。軽井沢町内のカーリング場には、風越公園の中のスカップ軽井沢があります。こちらは夏にはプールとして利用されています。また、軽井沢風越公園スケート場にもカーリング場が建設される予定で、平成25年に完成する予定です。

もちろんスキー・スノーボードも楽しめます。軽井沢プリンスホテルスキー場は、新幹線の軽井沢駅から徒歩10分。用具のレンタルも充実していますから、手ぶらでやってきてもOKです。

スケート、カーリング、そしてスキーと、軽井沢周辺はさまざまな施設が揃っていて、ウインタースポーツを楽しむにはぴったりの場所です。寒さに負けないで、お出かけになってはいかがでしょうか。

アリーナ アリーナ スカップ
【軽井沢風越公園アイスアリーナ】
軽井沢町長倉182-3 TEL 0267-48-3626 http://www.valley.ne.jp/~kazakosi/
開館時間:8:00~23:00(年中無休) 利用料:一般300円、高校生200円、中学生以下100円
貸靴料:一般・高校生500円、中学生以下300円
【スカップ軽井沢】
軽井沢町発地1157-6 TEL 0267-48-2145 http://www.valley.ne.jp/~kazakosi/
開館時間:10:00~22:00(10月下旬~3月下旬、夏季はプール)
休館日:月曜日及び休日の翌日、年末年始
利用料:一般200円、中学生100円、3歳以上小学生以下50円。シートを占有する場合は2時間1000円
【軽井沢風越公園スケート場】
軽井沢町発地1154 TEL 0267-48-0230 
会場期間:11月中旬~2月下旬 休場日:12月31日、1月1日
利用料:一般600円、小中学生200円、小学生未満無料 貸靴料:500円
※現在改装工事中で11月中旬オープン予定
【軽井沢プリンスホテルスキー場】
軽井沢町軽井沢 TEL 0267-42-5588 http://ski.princehotels.co.jp/karuizawa/
営業期間:11月11日~4月1日
※営業時間、リフト料金などはWebサイトにてご確認ください。