蓼科高原 Life Style Magazineイマドキ別荘ライフ |全6シリーズ

Vol.4 文月、蓼科、或る週末。

別荘に向かう時は、天気を気にしたことがない。旅行とは違って「いつでも行ける」という心のゆとりもあるが、曇っていたら曇りなりの、雨が降ったら雨なりの楽しみ方があるからだろう。

今年は梅雨が長く蓼科でもなかなか晴れ間がのぞかない。しかし、雨でしっとりと濡れた緑は瑞々しく、眺めていると心の中が潤い満たされてくる。

葉を揺らす雨の音も心地いい。自然の奏でる音色は、どんなヒーリングミュージックよりもリラックス効果があるのだろう。アスファルトを叩く雨音とはまるで違う。

梅雨の合間に、天上の楽園へ。

そして、山の天気は変わりやすく、朝降っていた雨が昼には上がり青空が広がることも珍しくない。さて、天気が良ければふらっとどこかへ出かけたくなるもの。三井の森から車で30分ほどの「車山高原」にあるニッコウキスゲ群生地へ向かってみた。

大門街道を上り白樺湖を経由しビーナスラインへ。標高約1,400mの白樺湖畔から標高1,800m近くの車山の中腹へ向かうルートは、標高が高くなるにつれて山の景色も空の表情も変化し飽きることがない。駐車場のある「車山肩」が近づくと、緑の草原を黄色に染めるニッコウキスゲが見えてきた。

青い空、白い雲、そよ風に揺れる黄色い絨毯。ニッコウキスゲは、高原の夏を実感させてくれる花だ。涼やかで可憐な花に覆われた草原はどこか浮世離れしている。花から花へひらひらと舞うアゲハがとても優雅だ。

標高約1,800mの車山肩は、雲に手が届きそうなほど空が近く、積乱雲が次から次へ沸き立ち刻々と形を変えていく。蓼科山が雲の合間に顔を出したり隠れたり。何も考えずに、ただただ雲を眺めている。こんな“のほほん”とした時間が心地いい。近くで物音がしたので目を向けてみると、ツグミが餌を探しながら飛び交っていた。

のんびりしているうちにいつの間にか雲が上空に集まり、さっきまでの青空が嘘のように薄暗くなってきた。雨が降り出す前にねぐらを探すつもりなのか、トンボが一斉に飛び始めた。自分もトンボに遅れまいと、雨粒が落ちて来る前に別荘へ戻ることにした。

雨の日は、山の秘湯で風情に浸る。

翌朝は、音もなく降る霧のような雨。ダイニングから外の緑を眺めながら、八ヶ岳山麓の珈琲焙煎工房で購入してきた“アビシニアン モカ イルガチェフ”を挽き、ハンドドリップ。ハード系のパンを頬張り、ちょい遅めの朝食を摂った。

このパンも地元で見つけたブーランジェリーで買ったもの。小麦本来のうま味や香りが楽しめるフランスパンで、いつも来荘前に寄っては、その時々の好みでパンを選んでいる。

午前中は、ソファーでゴロ寝したり、持ってきた文庫本を読み散らかしたり気ままに過ごし、さて「そろそろ出かけようか」と腰を上げた。

車に乗り込み、三井の森のメインストリートを東へ上りきった先にある『唐沢鉱泉』へと向かった。霧と雨でしっとりと濡れた山合の温泉でくつろぐのが、雨の日の定番になってきた。

メインストリートは八ヶ岳に向かう登山ルートでもあり、別荘地内を抜けると天狗岳方面と硫黄岳方面の2方向に分かれている。『唐沢鉱泉』は天狗岳登山口にあり、道は未舗装路になるが大きな轍もなく走りやすい。深い森の中をつづら折りに上っていくオフロードは野趣があり、秘湯ムードを盛り上げてくれる。

天狗岳登山口の駐車場の奥にある『唐沢鉱泉』は、標高1870m。八ヶ岳山麓の深い原生林に包まれた一軒宿だ。日本秘湯を守る会の会員宿で、戦国武将の武田信玄公が上杉謙信との決戦のために棒道を建設した際、傷兵を湯治させた〝信玄の隠し湯〟の一つと伝えられている。

泉質は日本では珍しい二酸化炭素泉で、昭和初期の温泉案内には「海抜六千二百七十尺、炭酸を含んだ硫黄泉で、胃腸病、神経衰弱、皮膚病等に特効あり」との記述があるという。二酸化炭素泉は、炭酸ガスが皮膚に刺激を与え毛細血管を拡大させる性質があるので、血液の循環を促進させ血圧を下げる効果もある。まさに歴史も泉質の良さも折り紙付きだ。

浴室は、山合の温泉宿とは思えないほど広々としており、壁一面に設けられた窓の向こうに森が広がっている。特に雨の日は木々の緑が露に濡れてはしたたり、美しい。森のしっとりとした潤いが心と身体に染み入るようだ。こんな極上の温泉浴と森林浴を堪能できるのも、雨の日だからこそ。一度味わうとけっこう癖になる。

静寂の中。〝信玄の隠し湯〟を堪能し、山荘へ戻って少し仮眠。湯疲れがとれたあたりで交通情報をネットで確認し、中央自動車の渋滞が一段落しそうな頃合いを見て出発。諏訪南インターから約2時間、CDを2枚聴き終わる頃、自宅へ帰り着いた。数日ぶりに見るLEDの街路灯がまぶしく感じた。

お問い合わせ

唐沢鉱泉

0266-76-2525

0266-76-6071

〒391-0213 長野県茅野市豊平4733-1

https://www.karasawakousen.com/

別荘生活に関する記事

別荘生活をご検討の方の参考となる、リゾートライフの魅力を伝えるコラム記事のご紹介。

しらかば平

美しい自然の中で快適な別荘生活

1973年(昭和48年)に別荘地の第一期分譲を開始した歴史のある街区です。別荘地の入口に位置し、自然散策が楽しめる竜神池公園やテニスコート、「レストラン竜神亭」などが点在。車で10分程度の距離に、市営尖石温泉「縄文の湯」やコンビニエンスストア、スーパー「JAピアみどり」など の利便施設が整っています。
暮らしやすい平坦地が多く標高も1,100m前後であることから、別荘地の中で最も定住者が多い街区です。

しらかば平(1工区) DATA(2022.4現在)
  • 標高/約1,085m~1,150m
  • 区画数/約340
  • マンション/14戸
  • 建築率/約83%
  • 定住率/約24%
  • 権利形態/所有権、借地権

あかしや平

1,000㎡以内の区画中心、平坦で過ごしやすい別荘地

「しらかば平」同様、標高1,100mほどの平坦な地勢の土地が広がる暮らしやすい街区です。敷地面積が1,000㎡以内の区画が中心で、コンパクトで手入れの行き届いたお庭をつくってみたい方にお奨めです。道路高低差の少ない区画も多く、クルマを建物の近くに寄せることができます。
「八ヶ岳エコーライン」に近く、沿道に点在するパン工房やレストラン、野菜直売所などへ気軽に行ける便利な立地で、中央自動車道「諏訪南I.C」からのアクセスも良好です。

あかしや平(2工区) DATA(2022.4現在)
  • 標高/約1,070m~1,110m
  • 区画数/約270
  • 建築率/約73%
  • 定住率/約21%
  • 権利形態/所有権

きすげ平

中央地で充実な別荘生活

別荘地の中心エリアに位置し、「三井の森蓼科ゴルフ倶楽部」、「名店街」、「ペンション街」、「蓼科 管理センター」などの利便施設が充実した街区です。メインストリート沿いの平坦で陽当たりの良いエリアをはじめ、成熟した街並が整う鳴岩川に面したエリアが広がっています。
名店街で開かれる“朝市収穫祭“やゴルフ場で開催される“納涼花火大会”など、夏の恒例イベントも街区内で開催されます。

きすげ平(3工区) DATA(2022.4現在)
  • 標高/約1,125m~1,300m
  • 区画数/約220
  • 建築率/約85%
  • 定住率/約12%
  • 権利形態/所有権、借地権

からまつ平

多彩な景観と自然を感じる別荘生活

八ヶ岳連峰に向かって伸びる別荘地のメインストリート北側に広がる利便性の高い街区です。街区内の標高差は60m程度と別荘地内で最も少なく、陽当たりに恵まれた平坦な区画が中心です。また、暮らしやすいことから、年間を通してお住まいのオーナーも増えています。
八ヶ岳連峰や蓼科山、中央アルプスを望む開放的なエリアや、成熟した森に山荘がしっとりと佇むエリアなど多彩な表情を見せる景観も魅力です。

からまつ平(4工区) DATA(2022.4現在)
  • 標高/約1,140m~1,200m
  • 区画数/約110
  • 建築率/約77%
  • 定住率/約32%
  • 権利形態/所有権

あかまつ平

静寂と歴史を感じる景観

メインストリートに面した街区とは異なり、通り抜け車両の少ない静寂な街区です。
昭和50年代に分譲が開始された歴史のある街並は、自然石を配した重厚感のある道路沿いの区画や、四季の彩りが美しい落葉広葉樹が広がる区画など、数十年の時が刻まれた成熟した景観が広がっています。

あかまつ平(5工区) DATA(2022.4現在)
  • 標高/約1,140m~1,230m
  • 区画数/約290
  • 建築率/約81%
  • 定住率/約13%
  • 権利形態/所有権

つつじヶ丘

爽やかな空気に包まれる標高

「蓼科管理センター」から八ヶ岳連峰へ向かって、登り坂を直進した先に広がる街区です。北側に一級河川の「角名川」、南側には「鳴岩川」が流れる稜線の高台に位置しており、静寂な林間と開放的な山岳眺望など多彩な魅力を併せて持っています。
標高1,300mオーバーの街区内は、からっと乾いた爽やかな空気に包まれ、真夏の涼しさは格別です。

つつじヶ丘(6工区) DATA(2022.4現在)
  • 標高/約1,140m~1,230m
  • 区画数/約290
  • 建築率/約81%
  • 定住率/約13%
  • 権利形態/所有権

りんどうが丘

個性的な山荘とマウンテンビュー

眼前に八ヶ岳連峰の頂が迫り、雲海の向こうに南アルプスや中央アルプスを望む別荘地屈指のマウンテンビューが愉しめる街区です。また、全区画1,200㎡(約363坪)以上の敷地面積を確保し、個性的でゆとりのある山荘が建ち並んでいます。
街区西側には、「フォレストカントリークラブ三井の森」に隣接する低層マンション・フォレストヴィラ「ヒルズ」3棟が建ち並んでいます。

りんどうが丘(7工区) DATA(2022.4現在)
  • 標高/約1,490m~1,540m
  • 区画数/約50
  • マンション/28戸
  • 建築率/約94%
  • 定住率/約5%
  • 権利形態/借地権

いずみ平

風景画のような景観と清涼感

石畳のエントランスの先にはプライベート性の高い街並みが広がり、新緑や紅葉の季節を迎えると風景画のような景色が愉しめます。八ヶ岳の雪解け水を源とするせせらぎが街区内の随所に流れ、景観に溶け込むような滝や池が清涼感を演出しています。
また、街区独自の管理センターを設置し、きめ細やかな管理サービスを提供しています。

いずみ平(10工区) DATA(2022.4現在)
  • 標高/約1,240m~1,310m
  • 区画数/約310
  • 建築率/約72%
  • 定住率/約18%
  • 権利形態/所有権
FAQ よくあるご質問 お客様からよく寄せられる質問と回答を以下のページに掲載しております。ぜひご参照ください。 よくあるご質問arrow_forward 借地権ついてのご案内 こちらから
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三井の森
蓼科販売センター
営業時間:9:00〜17:00 
定休日:毎週火曜・水曜

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