「手打ち蕎麦 12ヶ月」でお洒落な蕎麦のランチ
「手打ち蕎麦 12ヶ月」さんは、蓼科管理センターからまっすぐ道を下った南大塩の信号のほど近くにあります。
会社の行き来に、少なく見積もっても2000回以上は前を通っておりいろいろな人に勧められたにもかかわらずなぜか、一度も行ったことがありませんでした。
と、先輩に打ち明けたところ、「絶対に行ってみた方がいい!」と断言され、思い切ってランチに伺うことになりました。


ほのぼのする字体の看板に和みます。
古民家を改築されているようで、建具や調度に渋い趣がありました。
今年は予約を受けないとのことで、台帳に名前を書いて待っていると順番になり次第、電話で呼び出してくださいます。
ちょうどお昼時にあたって店内は満席で、他にも待っている方がおられました。


しばらく待ってからお席に案内され、奮発して「12ヶ月デザートセット」をオーダーして柱や梁や天井の懐かしいお洒落な感じや掃き出し窓から見える緑の豊かなお庭を眺めて過ごします。
梅雨の晴れ間の青空が眩しく、かなり気温は上がっていましたが時折通る風が爽やかでした。

「12ヶ月デザートセット」は手打ちそばに月替わりの前菜とデザート盛り合わせがつきます。
一皿に少しずつ盛り付けられた前菜に、一気にテンションが上がります。
冷たい茄子のあんかけ、おろしポン酢でさっぱりといただく鯖の竜田揚げ、美しく巻かれた出汁巻き、とうもろこしの甘みが優しい寄せもの、どれもしみじみと美味しく、栄養が体に行き渡る感じです。
一つだけ豚肉玄米煮をお願いして、皆で少しずついただいたのですが箸でほぐれる柔らかさと甘辛い味付けが絶妙で一気に食が進みました。

少しおなかが落ち着いたタイミングで、せいろ蕎麦がやって来ます。


暑い時期はかけ蕎麦がお休みとのことで、全員せいろ蕎麦です。
手打ちの蕎麦は冷たく細めで喉ごしがよく、さっぱりしたつゆでするするといただけます。
気づいたら食べ終わっていてびっくりしましたが、見た目の印象より量があり、すっかりおなかがいっぱいになりました。

蕎麦湯の器も洒落ています。
デザートがまた、ナチュラルなお皿に少しずつ盛り合わせられていてなんともかわいらしい。

穏やかな甘みのシフォンケーキに添えられた蕎麦の実がカリっと香ばしく美味しかったです。
お店を出る頃には、ほとんど他のお客さんがひけていたのですが外に出てみて納得しました。

お蕎麦が終わると終了なのですね。
しかし、並んで待った分の満足感があるランチでした。
先輩、確かに行ってよかったです。
今日も、ごちそうさまでした。