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ゆるウォーキング ~霧訪山~

いつか来るかもしれない本格的な登山に向けて体力をつけるため、

山らしい高低差のあるところに登ってみることになりました。

辰野町と塩尻市にまたがる、標高1305mの里山「霧訪山(きりとうやま)」です。

ちなみに、蓼科高原三井の森別荘地で言うと、1305mはつつじが丘の入口付近くらいの高さです。

霧訪山には主に3つの登山口があるそうですが、この日は「かっとりコース(小野コース)」から

チャレンジすることにして、有賀峠を越えて辰野町経由で登山口駐車場に入りました。

この「かっとりコース」、3コースの中で標準コースタイムは一番短く、勾配は一番きついそうです。

持ち物は、雨具やトレッキングシューズなどの登山の装備、水分、糖分、

あればトレッキングポール(傾斜が厳しいので、特に下りはあると楽です)、熊よけ鈴、強い気持ちです。

ちなみに、全国のあちこちで熊出没の話題が出ていたため、全員が念のためにと熊よけ鈴を持参していて、

熊どころか山全域に響くのでは・・?というハンドベルサークルのような音量となりました。

急登だと聞いてはいましたが、登山口に入ってすぐきつい勾配が始まります。

階段状に整備された道に歩幅が合わずに苦戦し、さっそく無言になりました。

100mごとに残りの距離を示す看板があり、目安になるような、まだあとそんなに登るのか・・と

心を折られるような、複雑な気分です。

ここ数年のグループ登山で、人のペースに無理に合わせようとすると疲労度が増すことを学んだため、

自分のペースを守ってゆっくり登って行きます。

20分ほどで「御嶽大権現の石碑」に着きました。

御嶽信仰があるということは、頂上から御嶽山が見えるのかな・・と期待します。

ひたすら急登が続いて、30分もたたないうちに心拍数が恐怖を感じるほど上がり、

全身の血液が水銀になったかのように重くなってきました。

正直なところあまり記憶がありませんが、カメラにはいくつか、花の写真が残っていました。

山に行き始めた初期の頃にはカメラを出す余裕もなかったですが、

無意識に写真を撮れる程度には体力がつきました。(?)

御嶽信仰の石碑から15分ほどで、コース名の由来である「かっとり城跡」に到着しました。

かっとりとは何ぞ、という点を掘り下げたかったですが、恐ろしいことにすでにかなり疲れていて

意欲が湧きませんでした。

ここまででまだ、コース全体の3分の1ほどです。

すぐそばに鉄塔があり、見上げるとめまいがしました。

その後も、木の根が張り出した山道をひたすら登って行きます。

たまに一時的に傾斜が和らぎますが、印象としてはずっと急登です。

樹林帯の中を歩いて行くため登山道からの眺望はほぼなく、時折ちらりと遠くの山や

下界の街の様子を垣間見たり、道の脇に咲いている花を眺めたりしながら

じわじわと高度を上げていきました。

そのうち、先行していた先輩たちの熊よけ鈴の音が止まり(もう姿は見えない)、

「山頂だよ!」という声が聞こえてきました。ありがたい。

登山口から1時間20分ほどで、山頂に到着しました。

急に視界が開け、周囲360度、八ヶ岳~南アルプス~御嶽山~北アルプスの山々を見ることができます。

(この日は薄雲がかかっていて、山容は水墨画のようでした)

山頂はそれほど広くありませんが、ベンチが数台あり、休憩できるようになっていました。

登りのハードな勾配に疲れ切ってしまい、一度座ったら根が生えたようになって

立ち上がる気力がなく座ったまま撮った山の写真です。

また、山頂ではちょうどツツジが咲いていて、鮮やかな朱赤色の花にチョウがかわるがわるやって来ていました。

なぜか、チョウを撮影するためになら立ち上がることができるのが不思議です。

春型のキアゲハと思われ、色味がうすく、かなり小型でした。

他に、カラスアゲハやヒョウモンチョウのなかまも飛んでいましたが、

それ以上にクマバチがたくさんいてチョウに積極的に絡むため、なかなかチョウが静止せず写真が難しかったです。

(人間の方は、クマバチは基本的に温厚なので刺激せず気にしないこと、という先輩の教えに基づき、

ハチが乱舞するのをぼんやり眺めながら休憩しました)

しばらく休憩してから、今度は登りとは別の「南沢コース」経由で下山することにしました。

大きく回り込んでかっとり城跡あたりで元の道に合流するのですが、

道のりが長い分傾斜が緩やか・・ということでもなく、足を置く場所に少し迷うくらいの急な下りあり、

下ったと思えばなぜかわりと長めの登りあり、下を見ると意外に崖の深いトラバース箇所あり、

こちらはこちらで登山らしいコースでした。

登山道沿いにはかっとり城跡の横を含め、3箇所の鉄塔がありました。

鉄塔があるということは、建てた人も、メンテナンスをする人もいるわけで、

何かあったらここまで見に来るのだなあ、と思うと頭が下がる思いです。

通り過ぎた鉄塔がはるか彼方に見え、少し気が遠くなりました。

途中で体力が尽きそうになり、休憩を2度ほど取らせてもらったため

山頂から1時間40分ほどかけて登山口に戻って来ました。

おそらく、翌日は全身が筋肉痛です。

先輩、やはり自分はもう少し修行を積んだ方がいいようです。

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